アトリエ蒼通信 35 2008年11月25日(火) |
11月も終わりに近づいてくると季節も秋から冬に変わっていく様子をいろいろなところで感じます。いつも野菜などを買う農協の販売所も大根やネギやホウレンソウや里芋などちょっと地味な色合いになります。切り花も少なくなり、秋の果物もそろそろ終わりです。気温もグウッと下がって冷え症の僕は足先が冷たくなり、朝布団から出るのがつらくなります。東京や埼玉の紅葉は今が一番きれいでこれが散るといよいよ師走の忙しい雰囲気になってきます。今日はそんな季節の変わり目のモチーフでしょうか?

水彩を描いている生徒さんが僕のモチーフケースから選んだ「ちょっとかわいいモチーフ」だそうです。人形はワインのコルク抜きです。冬の感じが少しでていますかね?

制作途中を1枚。背景の色をインディゴにするか紫にするか緑にするかで悩み結局紫に決まって塗っているところです。

ムベと柿2個です。ムベは前回から10日以上ちゃんと枝を水につけて置いたら葉っぱも落ちずに保ってくれました。柿もそろそろ終わりですね。素朴でいい感じがでています。
この他に今日は油絵で風景を描いている方が3人。秋の風景や川越など完成したらまた紹介します。油絵に限らず絵は人それぞれ描き方や選ぶ色が違います。よく生徒さんから「ここはどう描けばいいのですか?」と聞かれます。「この木の描き方は?」とか「川はどうかくの?」とか「背景は何色に塗ればいいの?」とかです。絵は自由だから好きに描いていいですよ。とか好きな色を塗ってください。というのがよいのかも知れませんが、それでは放置主義になってしまいます。
講師をしていて難しいのは、いろいろな描き方があるけど、こういう描き方も一つありますということを理解していただくことです。実際やってみて、なるほどそれもいいですねとなればよいのですが、あまりうまくいかない時もたまにあります。僕はもし自分がこの絵の作者だったら次はこう描くだろうと考えて「自分だったらここをこんな感じで描きます」ということにしています。これが良いのか、もっと良い方法があるのかわかりませんが、答えは一つでは無いので、最後は自分で決めてすすめていくのがよいと思います。講師は迷った時の道案内ぐらいに思っていてください。