蕗のとう通信11 |
夏休みも大詰めになってきたので、人数も少なめでした。
モチーフはひまわり、ユリ、ケイトウなど夏の花です。
最近この会でも油絵だけではなく、水彩、パステル、アクリル、などで描く方が増えてきました。それぞれの画材ははっきりした技法があるわけではありません。
10人いれば10通りの技法があると考えたほうがよいでしょう。
僕も作品やイラストの仕事などでいろんな画材を使う機会がありますが、それぞれ試行錯誤
を重ねながら描いています。
油絵なら使うオイルを変えてみたり、下塗りの色をかえたり、即乾のメディウムを使って
みたり使いすぎる色を封印してみたり、新しい色をかってみたり、様々です。
自分の絵がうまくいかないとき、行き詰まった時にはどこかに原因があるはずです。
もちろん、基本的な力が足りないこともあるのですが、いろんな工夫をすることで吹っ切れることがあります。
おかしな例ですが、魚釣りで全く釣れない時はじっと待っていてもなかなか釣れません。餌はどうだろう、ポイントはよいのだろうか、といろいろ工夫してやっと釣れるのです。
新しい画材や技法にどんどんチャレンジしてみてください。画材を変えることで開花した画家もたくさんいます。自分の描き方はこれだとまだ決めつけないで小さなことでも変えていくと、最初はとまどうかもしれませんが得るものが大きいと思います。
そんなことを思いながら今日は講評会もありました。
写真はその様子です。


午後からグループ展をやっている東京都美術館に行き、その後参加している作家さん達と上野の居酒屋で紹介などもかねて飲みました。僕もお話をしたことも無い方と
いろいろ話せて楽しい時間を過ごせました。
作品を作るのはとても孤独できつい仕事ですが、発表して多くの方に見てもらえて、
感想や意見を聞くのは大きな喜びです。
決して褒め言葉だけではなく厳しい意見もありますが、絵を発表することとそれを見る
ことは普段体験できない貴重なコミュニケーションのひとつだと思います。
会場に作家がいたら質問や意見があればどんどん聞いてみてください。
どんな質問でも誠実に答えてくれると思います。
そんな訳で30日まで都美術館で開催しています。
今はフェルメール展もやっていますのでぜひご覧下さい。