昨夜(土曜日の夜)は東大寺のお水取りをNHKBSで生中継していたので、夜中まで見てしましました。
毎年この時期に1270年欠かさず続けて来た修二会という法会の中の行事です。
1部では練行僧が松明を持って走り二月堂の舞台から火の粉を落とすもので、今年はコロナの影響で二月堂の舞台の下にも参拝者を入れないで行われたようです。第2部の深夜に堂内で行われる多くの行もテレビで生中継されるのも初めてということでした。最後に行われる達陀(だったん)という行法は練行僧が二月堂の内陣で松明を持って走る行で、暗闇の中の炎と飛び散る火の粉がとても幻想的な行でした。僕も部屋を真っ暗にして見ていると、緊張感が伝わって来ました。
実は高校生の頃、一度友人と一緒にこのお水取りを見に行ったことがありました。
実際に見ると僧が走る音や人々の歓声、熱や匂いも伝わって来ます。その頃はもっと寒かった思い出があります。奈良はお水取りが終わるとようやく春が訪れると言われています。
一緒に行った友人は法隆寺などにも行った気の合う友達だったのですが、30代で若くして亡くなってしまったので、お水取りを見るとその友人のことを思い出します。
そして今朝はスッキリと良い天気ですが風が強い。あまり外に出ずに小屋に色を塗ったり、本を読んだりしていたらなんとなく1日が終わってしまった感じです。世の中には一生懸命世界の平和や疫病退散を祈ってくれている人達がたくさんいるのだから、自分の行動というものを常に考えなければいけないと思う1日でした。