2021年 01月 18日
梯子を作る。 |
個展用の作品の撮影をするつもりが、まだ物足りない感じがして手を入れたくなってしまったので、昨日は煙突を作り今日はハシゴを作ることになりました。小屋のオブジェに細かすぎる細工はしたくないのですが、煙突や梯子がある小屋はよく見かけるので、バリエーションを出すためにも。
あまりやりすぎると模型のようになってしまうので、そうならない程度のリアルさです。
最近は工芸的な作品に興味があります。あまりアートや自己表現を前面に押し出し過ぎて疲れてしまうものも多い中、工芸的な作品の中でも使うことを意識しないで作られたものも多くあって、そういうものの中にはアート以上に惹かれてしまうものも多くあります。実際にアートか工芸かとかは日本は古来からごちゃ混ぜになっていて、明治になってから急にアートと工芸を区別するようになった感じを受けます。
油絵(洋画)に対して日本画という言葉が生まれたように。
古い話になりますが縄文土器や土偶はアートか工芸か?なんて話はどうでもいいことで、良いもの、美しいものはアートでも工芸でもどちらでも良いのです。
だから煙突を作ったり、梯子を作ったりするのも、少しでも作品を良くしたいという気持ちだけなのです。
こうして梯子を作っていると大学の卒業制作に梯子を作ったことを思い出しました。
僕の大学の卒業制作は木で作った立体のインスタレーションで2mくらいの実物大の梯子もありました。
その頃から犬小屋を作ったり、野外に小屋を建てたり、木を削って骨を作ったりしていました。
やっていることは今も余り変わっていないので、進歩がないことに我ながら驚いてしまいます。
by mitsuo_ishimoto
| 2021-01-18 20:59
| 石本光男作品
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