日曜と今日は晴れて暖かい。
最近は太陽が低く、南向きのアトリエの中に直射日光が差し込みます。
直射日光は暖かくてありがたいのですが、絵を描くには少し強すぎるすので、窓にプラスチック段ボールを貼ることにしました。
台風シーズンに窓に貼るために買ったものが結局使わなくて余っていました。乳白色のプラ段は光を拡散して柔らかくしてくれるし、保温効果もあるのでぴったりです。
日曜日にプラ段を貼って。今日は朝から作品の撮影をしました。
今回は小さめの油絵と小屋のオブジェを一緒に撮影しました。
なるべく自然光で撮影したかったので、プラ段のおかげで柔らかい光になって、撮影もなんとかうまくいったと思います。
それにしても、光というのは微妙です。光の加減によって絵の見え方や反射や色が全く違ってきます。
本来なら北側の高い窓からの自然光で絵を描くのが一番良いと言われていますが、北側には隣の家が迫っているので北側には窓がなく、南側に窓があります。結局昼間でもブラインドで光を調節して蛍光灯をつけて絵を描いています。
理想的なアトリエを作れると良かったのですが、まあ、そんな贅沢も言ってられませんから、狭いがらもアトリエがあるだけありがたいと思っています。それでも最近はなるべく昼間に油絵を描くようにしています。
以前、バルチュスのアトリエをNHKが撮影する番組があったのですが、テレビクルーが強い照明をつけて撮影しようとすると、バルチュスが「そんな光で撮ったら絵が台無しになる」と言ってすごく怒ったところをみたことがありました。
また、坂本繁二郎がアトリエに入る光を調節すため、窓を少しづつ塞いで行って最後は上に方の窓の光だけで描いていたという話も聞いたことがあります。
それだけ画家にとっては光がとても大切なのですね。
今のように蛍光灯やLED照明ができてどんな照明も人工で作り出せそうですが、できれば自然光で描きたいものですね。
写真は小屋のオブジェ。51個目の作品。これは以前撮影したものです。