今日も暖かく良い天気でした。
土曜日の今日はJ-2瑞穂店カルチャースクールで1日を過ごします。
午前中は油絵教室、午後は水彩画アクリル画教室とこども絵画造形教室。
僕たちが絵を学んできたときや絵を教えるときは、なるべく正確にそっくりに描くように教えられてきましたし、今も正確に描きましょうと教えています。
でも正確でなくても良い絵もあります。
例えば、子供の描く絵は正確ではないけれどとても良い絵に感じることも多いし、絵本に出てくる絵はどちらかというと正確にリアルに描いた絵より、なんとなく趣がある正確ではない絵が多いように思います。有名な画家の絵も正確な絵もありますがデフォルメされていて、どう見ても正確には描いていないものが多いです。絵を教えるとき、よく見て正確に描きましょうと教えることは簡単ですが、正確でなくても良いから素敵な絵を描きましょうと教えるのはとても難しいのです。
その正確でなくても素敵な絵には何があるのか?
正確に描くことができる人だけが、後に正確ではないけれど良い絵を描けるようになるわけではありません。
僕は本当はこれをうまく伝えたいし、僕もそういう絵を描きたいといつも思っているのです。ですが言葉にしてしまうと、好きに自由に描いてくださいということになってしまいます。それでは絵を教えることにならないのです。
正確でない絵を修正することが良いのか、正確に描かれていないけどすごく素敵だからこれで良いですというのかの判断が難しい。絵を教えている人の中にはすべての絵を正確に上手に描いて欲しいと思う人が多いかもしれませんが、僕は全くそう思いません。できれば自分らしく間違って描いて欲しいと思っています。その自分らしくがとても難しいのでここではうまく説明ができません。でも上手ではないけれどでも良い絵というのがあるのでそれを見落とさないようにしようといつも思っています。
午後の生徒さんの作品。
シンプルに描く鉛筆の線とフラットな絵具の塗りだけで構成されていて、
形も少し歪んでいるのですが、とても趣のある素敵な作品だと思います。
6年生が描いたTシャツ。1月の東京都美術館でのチャリティ展に出品します。