2020年 10月 05日
色を選ぶ、色を決める。 |
昨日と今日は特に出かけるわけでもなく、特別な用事もなかったので家で絵を描いて過ごしました。世の中はGo toで出かける方も多いようですが今週はStay homeです。
今作っている小屋の立体5軒が昨日ようやく形が完成したので、アトリエの片付けと掃除をして今朝からアクリル絵具で色を塗り始めました。
今まで作った作品を見て同じような配色にならないように気をつけて塗り出すのですが、だんだん進んでくると似たような色合いになってくるので困ります。
色彩感覚というのはどうも本人のクセが出るみたいで、絵を描く時も、こうして色を塗る時も、コラージュをするときもなぜか自分の色に近づいてしまうのです。自分ではあまり使わないような色を作って塗ってみても、最終的には自分色に戻っていくように思います。
音楽には絶対音感というのがあって、どんな音を聞いてもその音が何の音かを正しく認識できる能力を持った人がいます。美術の場合は絶対色感とか絶対形態感みたいなものはなく、どちらかというと相関的です。赤と青を組み合わせると言っても赤にもいろんな赤があり、青にもいろんな青があります。どのような赤や青を選んで二つをどの様に組み合わせると美しくなるかには全く正解はなく、組み合わせは限りなくあります。どんな色を使っても良いとなるとそれはもう果てしなくあるのですが、それでもその中から素晴らしい色合いを自然に見つけてくる能力のある人もいます。僕はそういう人を本当に凄いと思い憧れるのですが、色彩に関しては勉強したり訓練すれば、ある程度はできると思いますが、そういう人と比べるとどうしても限界を感じてしまいます。
そこで、頼りになるのは実際にある色の組み合わせです。植物や動物、昆虫、鉱物など自然のものが多いですが中には人間の建てた建物や作ったものなども含みます。またそれらが年月が経って朽ちたり色褪せたり錆びたりするのを見るのも色彩を決めるヒントになります。自分であれこれやってこれだという組み合わせができた時は小躍りするくらい嬉しいのですが。
写真は先日山梨の韮崎で見つけた小屋。
by mitsuo_ishimoto
| 2020-10-05 21:31
| いろいろ
|
Comments(0)