2020年 09月 02日
丘に登れば |
所沢の西部から瑞穂町にかけてなだらかな丘が続いている狭山丘陵があります。今朝は丘の上にある公民館の絵画サークルに出かけました。マスクをかけて丘を登るとだんだんと息苦しくなって、途中ではずしてしまいます。人と合わなければマスクは必要無いのですが時々すれ違ったりするのでかけています。丘の斜面は団地や住宅地になっていたり、所々雑木林や畑が残っています。
ここに引っ越してきた18年前より雑木林や畑が少なくなって新しい住宅が増えてきましたが、まだ緑も多く環境の良い場所です。
深く急な山と谷のある地域で生まれた僕には、山は暗く奥深い怖い場所というイメージがありましたが、丘というのはなだらかで、丘を越えるとまた町が続いている穏やかで明るいイメージを持つようになりました。歌にもある「丘を越えて行こうよ〜」という明るく軽やかなイメージです。
実際に丘に登ると、多摩湖や狭山湖という大きな貯水池があって、遊園地や野球場があってそれを越えると東京に入ります。他にも「ドレミの丘」や「比良の丘」など何もない見晴らしの良い丘もあります。
一時期、狭山丘陵をカメラを片手に歩き回ったこともありましたが、最近はちょっとご無沙汰してます。 2014年に「丘に登れば」というタイトルで個展をしたこともありました。その頃は丘陵の絵や木の絵をよく描いていました。
丘陵巡りをしながら見つけたのが、トタン小屋や古い納屋などで、絵の興味は自然物からそうした人が作った物に移ってきましたが、この土地から得た画題に変わりはありません。絵を描く者にとって住む場所というのは作品に大きな影響を与えるものだと思います。今後、ここにずっと住み続けるのか、あるいはどこか新しい土地に移るのかわかりませんが、すでにここは今まで一番長く住んだ場所になりました。
公民館からの帰りに葛の花が咲いているのを見つけました。
葛の名産地で生まれたのですが、恥ずかしながら葛という植物を知り花を見たのはつい最近になってからでした。
写真はその葛の花です。
by mitsuo_ishimoto
| 2020-09-02 21:51
| いろいろ
|
Comments(0)