2020年 06月 14日
奥行きのない絵 |
今日も梅雨らしい天気。庭の紫陽花はこういう日には生き生きとして見えます。
今日も出かける予定もないので、朝から1日水彩を描くことにしました。
何を描こうかと考えた末に、斜めから見た小屋や建物の風景を描くことにしました。
四角い家を正面から描くとあまり奥行きのない平面的な絵になります。しかし、斜めから描くとどうしても立体的になります。それを最低限に奥行き感を無くし平面的に描こうというのが今日のテーマです。
風景や静物を描くときにどうしても問題になるのが立体感や奥行きです。普通は立体感があって奥行きや空間を感じさせる絵が良いと思われがちですが、立体的なものをなるべく平面的に描こうとという考え方もあります。それは所詮絵画は平面なのだから具象画に普通に考える立体感は必ずしも必要ないのです。
平面的にするには多少デフォルメ(形を変えること)も必要です。マチスの絵を見るとよくわかると思いますが、普通の空間意識ではない独特の絵画空間がありますよね。
どうしても普通の絵画教室では、ものを立体的に描くことを教えられますが、絵を長くやってきた方も多いので、これからは印象派以降のフォービスムやキュビズム、シュールリアリズム、抽象絵画、などの考え方も教室の課題の中に入れて行こうかななどと考えています。
どんな課題にすれば良いのか思案中です。
今日は昨年作ったコラージュを水彩で描いたもの。少し風景的でもあります。
by mitsuo_ishimoto
| 2020-06-14 22:02
| いろいろ
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