今日も寒く曇りや雨の1日。あまりにも寒いので先日片付けた電気ストーブを出してきました。
今日も家から出ずに絵を描き、散歩も行かず。夕食後に古い日本映画「ふるさと」を見ました。
ダムに沈む村での話。
僕が子供の頃、僕の故郷にも同じようにダムができる計画があったのですが、結局ダムはできずに今でも故郷はそのまま残っています。ダムができていたら今はどんな風景になっていたのだろうかと想像すると寂しい気持ちになります。
話は変わりますが、ここ数年で老眼が進みました。もともとは近眼もなくメガネが必要なかったのですが。特にスマホを使うようになってからは急に目が悪くなって、老眼鏡なしでは本も読めなくなりました。絵を描く時も水彩やデッサンなどを描くときは眼鏡をかけて、油絵を描くときは少し離れるので眼鏡なしで描いています。
物を見るということは物に当たる光の反射を見ていることになります。僕たちが風景画や静物画を描いたりするときはものに当たった反射光で色や明暗を感じるから描けるのです。
しかし、僕たちは反射光だけではなく直射光も見ています。太陽は光が強すぎて見ることができませんが、家の中の電灯やテレビ、パソコン、ゲーム、スマホなど近年は直射光を見る頻度が多くなりました。きっとそれが人間の目に影響を与えているのだ思います。
長時間スマホやpcを見ていると本当に目が疲れます。
反射光の色はパソコンのプリンターのインクと同じようにCMYKシアン マゼンダ イエロー ブラックの色でだいたいが表せます。
一方直射光のほうは光の三原色RGB レッド、グリーン、ブルーの光で色を表現できます。
僕が30代のころブラックライトで光る絵の具が開発されて、その絵具で壁画を描く仕事をしていました。その絵の具はブラックライトをつけると光るのですが普通の光では真っ白で白い壁に描いてあっても何も見えません。光を消してブラックライトをつけると光った画像が浮かび上がります。
その絵の具も光の三原色のRGBがあって緑と赤を混ぜると黄色になって、赤と青を混ぜると紫、青と緑を混ぜると青緑になり3色混ぜると白になり何も描かないと黒になります。
その3色を微妙に混ぜながらエアーブラシで描いていくと光る画像が浮かび上がってきます。
これは今のテレビやパソコンと同じ原理なので、僕たちはテレビを見ているときは3色の色の重なりを見ているわけです。
どちらにしても直射光を見過ぎているので老眼が急に進んだのだと思います。しかし今やスマホやPCやテレビなしでは過ごせません。なるべく寝る前は目を休めてスマホを見ないようにしているのですが。そして目のためにももう少し外の景色を見る機会を作らなければいけないと思う日々です。
写真はずいぶん前に描いたブラックライトで光る壁画です。
今はこういう仕事は全くやっていませんが。