2020年 04月 22日
デモストレーションとライブペイント。 |
天気も良くなって庭の土も乾いてきたので朝から切り株の掘り出し作業に取り掛かりました。株は予想以上に広く深く広がっていて横に広がる大きな根を何本も切っても
全く動きません。穴を広げるスペースが無いので株を少しづつ切って小さくすることにしました。あまり頑張って持病の腰痛が出たり、怪我をしたりすると大変なので午前中で終了。この時期の病院通いは危険です。
午後からは落ち着いて制作。今日はクラッシックなどを聴きながらとても集中できました。夕食後にまたプライムビデオで日本映画を1本観ました。
今日もYouTubeの話。YouTubeには絵の描き方のデモストレーションの動画がたくさんあります。「水彩画の描き方」とか「デッサンの描き方」とか「人物画の描き方」とか「風景スケッチの描き方」などなど。実際見てみるとプロの先生が解説しながらわかりやすくデモをしてくれています。どれもさすがに素晴らしくわかりやすいです。なるほどこんな技法もあるのかと感心するものもあって、教える側にとっても勉強になります。
では実際同じように描いてみようと思って描いても先生のようにうまくは描けないものです。似たような絵はできても何処か違います。それは基本的な描く力やデッサン力が足りないせいもありますが、実は頭で次にこう描いてこうしてとか絵のプロセスや色の作り方や技法ばかりが気になってしまうからです。
だから僕はあまりこの手の動画を見て描くことをお勧めしません。下手でもいいから自分の目で見て考え思った色や形を描いていくことをお勧めします。そうした絵は決してプロの先生が描くものよりうまくはないのですが、その人らしさがにじみ出てきます。
上手い絵を描きたいとかあの先生みたいに描きたいと言う人が多いですが、僕は自分らしく描くために工夫し努力することをお勧めします。その参考に動画を見るのはよいと思いますが。最近は先生がデモストレーションをやってそれを真似して描くという教室もありますが、僕の教室ではデモをやることはほぼありません。描きははじめの感じをつかむための説明として少しだけ描く事はありますが、最後まで仕上げてこれを真似して描きなさいというのはやっていません。
大勢の人が見ている中で絵を描くのって勇気がいりますよね。僕なんか絶対緊張して手が動かなくなりそう。
だから人前で最後まで絵を描ける人はいつも尊敬してしまいます。以前、横尾忠則さんが美術館のホールでライブペインティングをやっているのを観ました。
それは淡々と描いていて完成もしなかったように思います。ただいつものアトリエで描いているようにホールで描いているだけです。
カッコよく描くわけでもなく、失敗して消したり、やり直したり、考え込んだりしながら淡々と絵は進んでいきます。
そんな絵の描き方が自然だと思いました。
YouTubeでデビット・ホックニーが野外で大きなキャンバスに絵を描いている動画がアップされています。
こんなふうに描ければ楽しいだろうなと思う動画です。
David Hockney-Painting'November Tunnel'
うまくリンクできなかったので上のタイトルで調べてみてください。
今日も小屋を一つ。
by mitsuo_ishimoto
| 2020-04-22 22:32
| いろいろ
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