新型コロナの影響で世界中の経済が止まってしまったけれど悪いことばかりではない気もします。
空気も綺麗になったし、二酸化炭素量も減っていると思います。地球にしてみれば人間の存在こそ最大の疫病で、新型コロナは地球を破壊する人間たちをやっつける正義の味方のように見えるかもしれません。人間にとっても会社や学校が休みになってゆっくり趣味や勉強をする時間もできただろうし、家族と過ごす時間も増えているはずです。多くの人がテレワークをするようになると満員電車に乗って会社に行かなくても仕事ができることに気づいたし、ずっと慣習でやっていたことが実はそんなに必要ないことだと気づいたかもしれません。でも旅行関係や飲食など本当に困っている人が沢山いるので、早く元の生活に戻って欲しいというのがとても切実な思いなのですが。僕も含めて。
4月始まりの日本の年度制をこの際世界と合わせて9月始まりにしてはどうかと東京の高校生が提案したというのを聞いてそれは良いアイデアだと思いました。4月から8月を無かったことにして9月から仕切り直すなんて最高です。日本は一度決まったことを変えるのが本当に難しい国なので、こんな時こそ国のシステムを大きく変えるようなことを考えると良いと思ったりします。書類と印鑑の制度をやめたり、首都圏から地方に役所や企業を移したり、原発を廃止したり、食料自給率を増やしたりとかもこんな時だからこそできるような気がするのですが。
僕らのように美術をやっているものは仕事が減ったおかげでゆっくり考える時間が増えました。いつもは読まないちょっと難しい本を読んだり、制作をしながら試行錯誤を繰り返す時間の余裕ができました。今までのしごとを整理して次にどんな作品を作ろうかと考えたり、それは大変だけど楽しい時間です。
ニュートンはペストで閉鎖された大学から故郷に戻り、存分に思索の時間を得た1年半の間に万有引力発見などの3大業績を達成したそうです。
このコロナ禍が過ぎたら今まで考えつかなかった新しい世界が開かれれば良いのにと思うのです。ちょっと楽観主義的ですかね。
今日はまた家から一歩も出ずにそんなことを考えながら油絵の制作とpcに向かって昨日撮影した写真の整理。
写真は今まで作った小屋を撮影のために机の上に並べたところ。小屋の町のようです(笑)。