2019年 08月 22日
写真を見て描くことは? |
写真を見て絵を描いたらだめですか?と生徒さんからよく聞かれます。実際に物があるなら実物を見て描くほうが良いと思いますが、物がなければ写真を見て描いても良いと思います。風景などは実際その場に行って描くのがベストですが、場所や時間によってはその場で描けない時もあります。そんな時は写真に撮って描けば良いと思います。では、プロが撮った写真やカレンダーや人が撮った写真を見て描くのはどうですか?とも聞かれました。人が撮った写真を写すことは平面を平面に写すのですから一つの模写だとも考えられます。でも僕はそれでも描かないよりは良いと思うので練習だと思ってどんどん描いても良いのではと思います。写真でも人の絵でも映像でもなんでもかんでもどんどん描けば良いのです。そんな時どんな写真を選ぶのか、どんな風に描くのか大切なのはそちらです。写真を見て描くのは良くないから実際にもの見ないと描かないという人はそれでどんどん描けばいいし、人の写真や人の絵を描くのも楽しいと思う人はどんどん描けば良いのです。実際ものを見て描くには良いモチーフが無いし、どこかにスケッチに出かけるのも面倒だし、かといって写真を見て描くのは良く無いので何も描かないでおこうと思うことが一番つまらないし、それでは上達もしないと思います。なんでもいいからどんどん描けば得るものは必ずあります。
人が撮った写真や雑誌や新聞の写真でも絵に描きたいと思えば描いていけばそれはそれとして面白い表現になったりします。大切なのはどんな写真を選んでどう描くかです。現に今活躍する画家の中には人の写真や新聞の切り抜きや映画の1シーンなどを描いている画家も沢山います。写真や映像が簡単に撮れる時代です。今を表現するのにそれらを活用しない手はないのではと思うのです。
今日は新所沢のアトリエ蒼、木曜日の教室です。今日の作品。
by mitsuo_ishimoto
| 2019-08-22 20:06
| アトリエ蒼通信
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