昨日28日(金)は台風も去って蒸し暑いながらも良い天気でした。教室もなかったので朝から行きたかった展覧会を一気に廻りました。まずは白金の東京庭園美術館のキスリング展に。ここは旧朝香宮邸を美術館としてそのまま利用しているので建物も重要文化財です。昨日はG20の警備のため入り口で持ち物検査を受けてから中へ、ルネラリックのガラスやアールデコの装飾も素晴らしいしインテリアだけでも楽しめます。今回はエコールドパリの作家の中でもキスリングをまとめて見られるのはめった無いので行ってきました。以前からキスリングの鮮やかで透明感のある色彩と目の大きな憂いをおびた人物画が大好きでしたが、今回は静物や花などもたくさん展示されていて見応えがありました。あまり人が多くなくて見やすかったのも嬉しかったです。最近の美術館の展覧会は異常なくらいの人で 絵を見に行ったのか人を見に行ったのかわからないくらいです。杉本博司氏がアドバイザーになった新館もガラスで庭の自然をうまく取り入れていて明るく気持ちの良い空間が続きレストランも素敵です。(食べなかったけど)。キスリング展は7月7日まで。広い庭園を散歩してから目黒駅に戻り、日暮里へ。僕も個展をさせていただいている上野桜木の櫻木画廊で沓澤貴子展を見て、スカイザバスハウスで横尾忠則展を見てから東京都美術館へ。相変わらずクリムト展には長蛇の列、5月に見ておいて良かった。ここでは都美セレクショングループ展2019を見ました、こちらは現代作家の展覧会。興味深い作品が多くて楽しめました。
最近の美術館の大きな展覧会は会場や絵に説明が多すぎるように思います。説明を読む前に絵を見て感じることをもっと大事にしないと展覧会が自身の知識欲を満足させるだけのものになってしまうのではないかと思います。いっぽう現代美術も説明を見ないと全くわからないと言わずにまず見ていろんなことを想像することが大切なような気がしますが。
都美術館の後は上野から京橋方面へ行き知り合いの個展を数件見てから家に帰りました。食事以外はほとんど立ちっぱなし歩きっぱなしでさすが疲れました。歩数計を見ると18000歩を超えていましたが運動不足なのでたまにはこれくらい歩かなければ。