アトリエ蒼展vol.7は28日をもって終了しました。多くの方々に見に来ていただき本当にありがとうございました。6月くらいから続いていた展覧会のラッシュもようやくひと段落したので、ここ数日は仕事場を片付けたり、作品を整理したりしていましたが、今日は天気も良いので国立新美術館で開催中のボナール展へ行って来ました。
ボナールの作品をまとめて日本で見ることができたのはうれしい限りです。実は結構好きな画家なのです。ボナールは人物や静物などをよく描いていますが実はあまりモデルを見て描いていないようで、モデルは自由にいつもどおりに行動すればよかったみたいです。入浴や水浴びのシーンが多かったりしますが、ほとんど簡単なスケッチや記憶で描いているみたいで、どこかデッサンがいい加減だったり、静物でも何を描いてあるのかわからなかったり、そこがまたいいんですね。物がそこにあってじっとしていると人はものに引きずられますが、ボナールはまったくそんな感じがしません。鏡に映った一瞬のシーンや、部屋に入って最初に見た印象を描いているようでそれがとても自然なのです。人物だけでなく犬や猫などの動物もたくさん描かれていて彼らが自由に動き回ってる感じが絵からも感じられるのも面白い。そして何よりも光に溢れた色彩の美しさに惹かれます。ボナール展は国立新美術館で12月17日まで。ぜひご覧ください。