アトリエ蒼通信497 2016年1月28日 (木) |
水彩や油絵を描いていてると、背景を何色にするのかどのように描けば良いのかという問題に多くの人がぶち当たるように思われます。素直な人は「先生、背景は何色に塗ったら良いですか?」と聞かれるのですが、それは描いてる本人が決めるので僕が青にしなさいとかは言えません。またちょっと慣れた方は「背景はどう処理すればいいですか?」と聞かれることも。処理という言葉にあらわされるように背景をあまり大事に思っていないので、適当に処理しないで絵の表現で大事なものなのでしっかり自分で決めて描いてくださいと答えています。背景は物に対して物以外ではなく、背景もひとつの物として考えるほうが描きやすいと思います。そこで、今日はモチーフを組むときに背景に画集を立てかけてみました。置いてある物も自由に自分で色を決めていいように背景も自分でいろんな色や物に置き換えたりして考えるとわかりやすいと思います。例えば背景に模様のある壁紙を置いたり、絵やポスターを貼ったり、家具やカーテンなどにしたり、窓の外の風景にしたり、質感のある塗られた壁にしたり、明暗のある部屋の空間にしたりといろいろ想像できるはず。背景の描き方で絵は大きく変わってきます。
