曇りの日曜日。一日アトリエに籠って絵を描く。僕は一日絵を描いていてもずっと絵に向かって描いている訳ではない。部屋の中をぶらぶらしては絵を描き、のんびり眺めてはまた描く、時々気分転換に散歩にでたり、掃除をしたりもする。パソコンを開いて写真を探したり、Facebookを眺めたりもする。なぜかというと絵に集中しすぎるとあまり良い絵が描けないからだ。自分では良いと思って熱中してがんばっていると次の日に見るとがっかりすることが多い。だから時々自分の絵から目と気をそらして少し新鮮な気分で絵を見るとアイデアが湧いてくる。こんどここを描こうとかここを消そうとかこの色をも少し明るくしようとか。僕の描く風景は決して風光明媚な場所ではなく、その辺のなんでもない風景だ。だから絵を良くするのも悪くするのもアイデアしだいだ。アイデアというよりひらめきかな?
ここを描こうと思うのもひらめきだし。どのように描くかもひらめきだ。ひらめきがないと何時間描いても絵は良くならない。
そんなわけで今日はそのひらめきをさがすためにいろいろと四苦八苦した一日だった。
写真は近所の景色。なんでもない風景だ。