アトリエ蒼通信282 2012年9月11日(火) |
今日は新所沢の絵画教室アトリエ蒼、火曜日の教室。
そろそろ、秋の果物がスーパーでも手頃な値段で買えるようになってきたので、今日は近所の西友で巨峰、梨、リンゴなどを買ってモチーフに加えました。
最近は油絵を描く人も増えてきたので、画材の話を少し。
油絵の画材や絵の具は水彩などに比べると、多くて、重くて、臭いので、ちょっと厄介な道具類です。画材屋さんに行っても絵の具の種類も油の種類も筆もいっぱいありすぎてどれを選んだらよいのかわからないので、初心者の方は悩んでしまうと思います。まあそんな時は手頃な初心者用のセットを買うのが便利です。たいてい1万円前後で売っています。実際僕も生徒さんから油絵の道具をそろえてくださいと頼まれたら、初心者用の12色くらいの絵の具セットと豚毛の筆を5〜6本、ペインチングナイフ、パレット、ペインチングオイル、筆洗油、油壺、キャンバスを買うようにしています。
まずは描き始めて油絵の使い心地を実感することが大切なので、あまり最初から高価な絵の具や、筆は使わないようにしています。そして油絵に少しなれてきたら、今度は自分で画材屋さんに行って、いろいろ見て買うように勧めています。そのために、すこしずつ絵の具の名前や筆の種類などを教えて、次はどんな物を買ったらよいかをアドバイスするようにしています。画材屋さんに行って少しずつ買い足して、使ってみて考えるのがベストです。筆や絵の具も1ヶ月に1本でいいから新しいのを買ったりしていると、一年くらい経つと、筆の種類も数も増えて、色もそろってきます。
時間があったら画材屋さんに行って、できれば行きつけの画材屋さんを作って、店員さんのおねえさんにいろいろ質問したりなんかしながら、顔見知りになって、少しずつ知識を得ていくのも楽しいものです。僕も画材屋さんにはずいぶんお世話になっています。新しい画材がでたら情報を教えてもらったり、サンプルをいただいたりしています。画材や絵の具の色は使う人によって様々なので、何も僕が使っている物が、AさんやBさんにも合うとは限りません。絵が違えば、使う画材や絵の具も違うので、失敗と成功を繰り返し、自分の道具をそろえていくことをおすすめします。また、逆に使う道具によって絵も大きく変わることができます。どうも自分の絵が気に入らないとか、うまくいかないとか思っている方は、使う筆や絵の具を少し変えてみることで、絵が変わるきっかけになることもあるのです。まずは、画材屋さんに行くことからはじめましょう。
今日の作品はというとまた写真を取り損ねたので,先日人物のモデルさん用に買った椅子の写真でも。

イギリスのアンティークの椅子。背の部分に丸い車輪のような形があるのでホイールバックという名前がついています。座は日本のものより少し高めなので背の低い方は少しヒールのある靴のほうがポーズが取りやすいみたいです。アトリエ蒼以外のサークルなどにもモデルさんを使うときには貸し出します。