水曜絵画通信99 2012年6月27日(水) |
今日から水彩を始める人がいたので、J−2の画材売り場で透明水彩のセットやパレット、スケッチブック、筆などを買うのにおつきあいしました。この画材というのはあまりにも種類がありすぎて、初心者にはまず選びきれないところがあります。値段はピンからキリまであるし、メーカーも国産から外国製までいろいろ、セットもあればバラでも売っています。チューブのサイズも数種類あるし、似たようなデザインでガッシュや、アクリルなども売っているので、時々間違って買ってくる方もいるくらい。
筆も同様どれが使いやすいかがわかりません。
僕の教室では透明水彩を始める方の初心者には ホルベインの透明水彩のセット22色を勧めています。この22色は植物画用のセットで24色用のケースに入っているので、当然2色分空きがあります。このセットにはなぜかウルトラマリンブルーが入ってないので、それはバラで買います。残り一つの空きには自分の好きな色を買うように勧めています。
筆はあまり安いものではなく、2000円以上する少し良いものを勧めています。筆も1万円以上のものもあるのですが初心者にはもったいない。日本画の削用筆や水彩画の含みがあって先がそろうものを買うと1本あれば広い面も細かいところも描くことができます。他に大きめの平筆や、また色を取ったり絵の具を混ぜたりするのに安いナイロン筆があれば大丈夫です。
絵の具や筆は消耗品です。
どんどん消耗するということはしっかり絵を描いている証拠なので、無くなったら少しづつバラで好きなメーカーの好きな色を買っていくのも、思い切って高い筆を買うのも、制作意欲をますます盛り上げる力になると思います。
初心者はあまり安いものではなく少し良いものを使うことで、画材のために絵を描く意欲がそがれることなく、純粋に絵に向かい合えると思います。
今日の作品。

2ヶ月ほど描いていた油絵がようやく終了。今回は特に渋いモチーフを選びましたが、自分の色とタッチで描けたようです。

2回に渡ってゼニアオイを描いた作品。思い切って色を置いているのがいいですね。