アトリエ蒼通信166 2010年11月9日(火) |
夏頃まで油絵で描いていた家の裏のほうにある木も今年の夏にばっさり切られて、すっかり短い不細工な木になってしまいがっかりです。
実はそんなことは他にも何度かあって、良い形の納屋だな〜と思って描いていたものが、しばらくしたらすっかりきれいなハウスメーカーが作った今時の家に変わっていたり、木と小屋の感じがとても美しくて描いていたら、いつの間にか小屋も木も跡形も無く消えていたこともありました。
古いものはすぐ壊されて新しくなるのは持っている方の気持ちを考えると当然だとも思うのです。結局僕がいいな〜と思う物はどうやら新しくキラキラしたものでは無く、もう、かなりくたびれて壊れかかったっものや、長年の風雨に耐えて痛んできたもの持つ美しさなのですから、しょうがないのですが・・・。それにしても死を予言したかのように次々に破壊されると少し悲しい気持ちになります。
近所にはまだ絵にしてないけどそのうちなんとか描こうと思っているものもいくつかあるので、もう少し生きながらえてくれることを願うばかりです。

今日はアトリエ蒼火曜日の教室。
先日、籠やザルは絵になるけどモチーフにするとみんなに嫌われるというようなことを書いたのですが、今日の生徒さんの中にはザルや籠などを描くのが楽しいという珍しい方もいました。
何度も描きなおしながら実物に近づいてくるのが楽しいそうで、そういえばその方は好んで編んだ物を描いているようでした。
今日のモチーフは竹で編んだ籠に柿をいれたものです。
黄色くなってきた柚子とあわせました。
やっぱり、柿には日本的な竹の籠が合いますね。
