ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展 世田谷美術館 |
スイスのヴィンタートゥール美術館の改修工事のためコレクションの中の名品を集めた展覧会の日本巡回展です。

展示作品はどれも日本初公開の名品ばかりでとても充実した展覧会でした。
僕としてはルドンの「アルザスまたは読書する修道僧」を見ることができたことがまずうれしく、またボナール、ホードラー、ココシュカ、モランディー、など、僕の好きな画家の作品も見ることができました。
アンリー・ルソーの「花束」や「赤ん坊のお祝い!」やゴッホの「郵便配達人」などもさりげなく展示されています。
日本で時々開催されるヨーロッパの美術館展はだいたい誰もが知っている画家の作品数点が目玉となっているだけでその他は同時代の画家とかばかりであまり見応えのしない展覧会が多いのですが、
今回のヴィンタートゥール展はドラクロアからはじまって印象派、印象派以降、ドイツ、スイスの近代絵画、ナビ派、表現主義、キュビズムから抽象、素朴派などと進んで、どの作品もその時代を反映したすばらしもので、コレクションの質の高さをうかがわせます。
また、展示のしかたもとても見やすく、日曜の午後というのにそんなに人が多くなかったのもありがたかったです。好きな作品の前ではゆっくり立ち止まって好きなだけ見ることができたのでとても幸せでした。
世田谷美術館は砧公園のなかにあります。
僕は車で行ったのですが、電車だと田園都市線の用賀駅や小田急線の千歳船橋駅などからバスで行けます。展覧会は10月11日までです。
世田谷美術館