水曜絵画通信56 2010年7月15日(水) |
大人になって、子供も手がかからなくなって、さあ、絵を始めようと思って自分のための新しい絵の道具を買うのはとても新鮮でうきうきするものです。
時々子供の絵の具や筆があるからこれを使えますかと聞かれますが、できれば、自分の絵の具と筆を買うように勧めています。
子供用の絵の具は顔料の質も絵の具の性質も、大人用の透明水彩やガッシュとは少し違います。
絵の具の色の名前も赤、青ではなく、バーミリオン(朱色)とかウルトラマリンブルー(青)とか今まで聞いたことの無い名前がついています。
筆や水彩紙も少し上等のを買って大人の水彩画を描き始めましょう。
道具なんかより腕だというかもしれませんが、僕はまず道具をそろえることで、やる気ががぜんわいてくる性質なので、みなさんにもできるだけ良い道具を持つことを勧めています。
ただ、最初から何万円もする外国製の絵の具や1本1万円の筆を買う必要はありません。
一般的な日本製の絵の具や筆で充分です。
そんな大人の道具を使って描く久しぶりの絵画は懐かしい子供の頃のような新鮮な喜びに満ちあふれていてほしいですね。
今日の作品です。

今日から始めた方のひまわりを描いた水彩画です。いきいき、のびのびした作品です。

こちらも今日から始めた方。以前からスケッチ会などに参加しているので絵の具の使い方も慣れています。

藍染めの布の上に置かれた枇杷とさくらんぼ。水彩を使って濃い色を広い面積に塗るのは意外と難しいものです。藍染めの布もうまく表現できています。