蕗のとう通信40 2010年5月20日(木) |
趣味で絵を描いている中高年の方を見ていると、男性と女性で絵の雰囲気や美意識が大きく違います。女性はどちらかというと、色彩が豊かで、形も自由で奔放な方が多いのにくらべ、男性は細かく精密でしっかりとした形を追い求める方が多いように思います。全員がそうというわけではないのですが、比較的そういう方が多い感じがするのです。多分、女性は洋服やインテリアや雑貨や庭仕事などの色彩を見たり選んだりすることに慣れてそうした感性が磨かれることや、男性は会社で緻密で正確な仕事をこなしてきたこととも関係があるようにおもいます。もちろん元来持っている性格にもよるとは思うのですが、お互いの良さを認めあって男性は女性から、女性は男性から学ぶべきものも多いのでは無いでしょうか。かといって自分の本来ある性格と違うような絵を描くこともできませんので、自分の主題を貫きながら、目や腕を鍛えていくことが大切です。例えば、女性なら普段は描かないような人工的な建物やモチーフを描いたり、色をつけずにデッサンをしたりしてもよいし、男性は普段行かない美術展やデザイン展で多くの美しいものをみたり、色について勉強するのも良いかもしれません。
今日は講評会があって皆さんの絵をみていると、こんなことを感じました。


