アトリエ蒼通信134 2010年5月18日(火) |
30年よりもっと前35年ほど前の高校生のときの3年間は奈良の今井町という寺内町に下宿していました。
実家がたいそうな田舎で通学が不便なので下宿をしていたのです。今井町は教科書にも載るような有名な寺内町で、江戸時代の建物が外見上はほぼそのまま保存されて、もちろん住民もそのまま住み続けている土地なので35年たって訪れても町並みは昔のままです。壊れそうになっていた古い家は古さを残して改修されていて、当時より観光地化されているようでした。東京のいろいろな場所に住んだことがあるのですが、どうしても愛着がわかないのは、町並みも住んでいる人もどんどん変わっていくからかもしれません。人からしてみればそれらの土地は単なる通過地点で、土地からしてみると僕らは通りすぎる旅人のようなものです。
奈良や京都の古い町が人気があるのは、いつまでも変わらない町並みがどこか安心できるふるさとのような意味をもっているからだと思います。
今年は奈良遷都1300年で、奈良に旅行に出かける方も多いようです。もし、お時間があるようでしたら、今井町を訪れてみてください。
橿原市今井町
またずいぶん話しがそれました。結局奈良の観光案内になってしまったかも?
今日はアトリエ蒼の火曜日の教室。今日の完成作品。
4月から描いていた八重桜です。花の時期はすっかり過ぎましたが今日完成。
春らしい色の背景に映える桜になりました。背景をいつどんな感じで描くかは絵のイメージを決める大切な要素です。
