水曜絵画通信52 2010年5月12日(水) |
早起きといっても、普段が遅いので普通の会社勤めの方に比べればずいぶん遅いかも?
朝、少し時間の余裕ができたのでNHKの朝の連ドラ『ゲゲゲの女房』を見ました。
貸本屋や紙芝居など僕が子供の頃より少し前の時代の話で興味深いです。
貸本屋や紙芝居などの安上がりでシンプルなメディアから漫画雑誌やテレビの時代に移っていき、それらに関わる人や業者の生活が苦しくなっていくという状況が描かれていました。
それは、まるで現代の状況と酷似していませんか?
パソコンの普及で新聞や雑誌や漫画が売れなくなり、テレビの地デジ化でまだちゃんと映るテレビを買い替えなくてはならなくなりました。映画はほとんどがCGの合成でアナログでセットや背景を作ってきた業者の仕事が減り、アニメーションもデジタル化されてセル画や背景画を描く職人が少なくなりました。音楽も配信されるようになりCDも売れなくなりました。それらに関わるクリエーターやイラストレーター、漫画家なども時代の変化についていくのに必死です。絵や芸術の世界はというともうすっかりこういう時代の波にもまれ続けてきたので意外とたくましい。
まず、写真が発明された時代に大きな変化があり、映画ができてまた変化し、そして70年代や80年代にはも『もう絵画は終わった』とまでいわれた時代をなんとか乗り越えてきました。
元々、絵では飯は食えないという考えから出発しているので時代の変化は想定済みなのかもしれません。どんなに時代がかわっても自分の好きなものを作るしかないというのが芸術の宿命みたいなものです。絵を描くという行為は子供でもできるとてもシンプルな作業で、絵を描きたいという欲望はどんな時代になっても続いていくのではないでしょうか?「げげげの女房」からずいぶん飛躍した話になってしまいました。
そう、今日はJ−2瑞穂店の水曜絵画教室だったのです。
今日の完成作品。

4月に描き始めた椿を今日少し手をいれて完成。
よく観察して丁寧に描かれています。葉の表現などにぼかしをもう少し使えばもっと良くなりそ
うです。