アトリエ蒼通信118 2010年2月25日(木) |
アルベールビルオリンピックも終盤にさしかかってきました。スポーツは決められたルールの中で速さや記録や美しさを競うのですが、絵にはルールはありません。四角い画面のなかでは何をやってもかまわないのです。まさに四角いジャングル、金網デスマッチなのです。いやその四角でさえどうでも良いのです。たとえば円でも楕円でも球でも良いのです。絵具は薄く塗ろうが厚く塗ろうが好き勝手だし、全く塗らなくても、キャンバスを切り裂いても良いのです。 絵の中でルールや枠を決めてしまうのは作者自身です。水彩はこう描かなければとか、色はこのように使わなければと勝手にルールを決めて自分を狭い範囲に追いこんでしまうのはあまり良いことだとは思いません。自分が作った枠を外して描いてみると自由な発想が生まれてくるように思います。
今日の作品です。
紙全体を一度濡らしてから描き始めた水彩です。色が自然に混ざり合い柔らかな色合いの画面になってきました。
前回の画題のクロワッサンを描いた水彩。クロワッサンがとても美味しそう。コーヒカップの切り方が少し
不自然だったかな?
こちらもクロワッサンを描いた作品。画面を縦にしてクロワッサンを半分だけ入れた構図が面白いですね。