アトリエ蒼通信96 2009年11月3日(火) |
今日は水彩を始める方が多かったので少し水彩画について考えました。
特に水彩というと透明水彩をさすことが多いのですが、淡彩画のイメージがあるせいか、絵具を薄く淡く描いていく方が目につきます。
僕は慣れてきたらもっと絵具を濃く使って描いてみることをお勧めします。
水彩は水を使うため乾くとイメージより淡くなってしまいます。
淡い色と濃い色を上手くぼかしたりしながら使って行くと、はっきりとした強い絵がかけるようになります。
水彩絵具のチューブをパレットにたっぷり入れたままにしておくと絵具ががっちり固まってしまいます。
使う時に筆で固まった絵具をほじくって描くと、どうしても色が淡くなってしまいます。
筆も痛むし、乾いた絵の具の粒が残ったり、色が混ざって汚くなってきます。
パレットは毎回洗う必要は無いのですが、なるべくならチューブから新しい色を出して描くと、濃い色も淡い色も自由に使えます。
もう一つは背景について。僕は静物などで背景に必ずしも色を乗せる必要はないと思いますし、背景が淡い色である必要もないと思います。紙の白を上手く使ったり、暗い背景で前のモノを強調しても良いのです。
大切なのは、水彩画の既成概念を取り払って自分なりの水彩を追求していくことです。
今日の作品。

今日は背景を暗くしてみました。少し不思議な雰囲気のある絵になりました。