アトリエ蒼通信94 2009年10月22日(木) |

蓮の実、クルミ、タマネギ、瓶、などを描いた水彩ですが、色使いとピンクの上にドットのように暗く描かれた背景がユニークで、この絵にとても合っているように思います。左端に入っているお皿は少し起き上がってしまったけど。それは愛嬌です。
午後のクラスは『水彩で抽象画を描こう』というテーマで描いた方の作品を紹介しましょう。紙ははがきサイズの水彩紙。いきなり抽象画を描こうといわれても何から描いていいのかさっぱりわからないので、少し課題を出しました。
昨年やった時は四角形に限定して描きましたが、今回の課題は『分割』です。
真っ白な画面をまず何かの色で「分割」します。それは直線でも、曲線でも、ジグザグ線でもOK.
そしてまた次に他の色で分割を続けます。そんなふうにどんどん分割して行きます。
小さな丸を描くことも丸の内と外を分割することになります。
色は平に塗っても、ぼかしても、滲ましてもよいです。
そして出来上がった作品が下の2点です。

別の方の作品ですが、二人ともとてもすばらしい。額に入れてみたらちょっとした抽象画家の作品のようです。絵の縦横は僕が勝手に決めました。間違っていたらごめんなさい。

次の課題は『増殖』です。好きな形を画面の好きな位置に描き、それと同じような形をどんどん描いて行きます。一つの形が細胞分裂して増殖していくようなイメージでもよいです。
そして完成したのは下の2点です。

どちらもとてもユニーク作品です。ちゃんと完成のイメージを持って描き進めているところがすごいです。これらは抽象だけではなく具象を描く時にも使えますし、水彩の色の作り方やぼかし方、重ね方の勉強になります。
