アトリエ蒼通信88 2009年9月24日(木) |
木曜日は水彩画を描く方が多いです。水彩画というとどうしても透明水彩が一般的です。
僕が透明水彩の色について説明する時は、「薄い色がついたセロファンを重ねているようなもの」といっています。つまりなにも描かない紙の白が一番明るくて、色を何枚も重ねていくと暗くなってきます。また、水を沢山使うと同じ絵具でも明るい色になってきますし、水を少なくすると絵具のもつ鮮やかさがでます。つまり水は不透明の絵具の白の役割をするのです。その原理を感覚で覚えると透明水彩絵具が使い易くなります。論理的に理解してそれを繰り返し描いているあいだに感覚で覚えてきます。
今日の作品です。

ぶどうの表現がすばらしいですね。とても瑞々しくて美味しそう。

とても丁寧に見て描かれています。紙の白さをもう少し上手く使えると良いですね。

色の選び方や形のセンスなど個性的でいいですね。