アトリエ蒼通信60 2009年4月9日(木) |
こんなシーンをだれか映像で残しておいてくれないかと思うような桜吹雪に出会いました。
そしてやはりこの美しさは絵には描けないだろうなと思いました。
今日はアトリエ蒼木曜日の教室です。
今は旅行には最高のシーズンなので旅に出ている生徒さんも多いようです。
きっと旅の途中でスケッチなどしておられるのでしょうね。うらやましいですね。
教室では花や静物などをモチーフにコツコツ描いていました。
今日の作品。

前回の続きで着色。いつも色が淡い感じで終わってしまうので今日は少し描き込みました。しっかりした色が置かれると画面にメリハリがきいてきます。ガラスと背景の色のからみをもう少し描けたらガラスの質感がもっと出てきたと思います。
日本人にとって水彩画というと「鉛筆でササーとスケッチをして淡く素早く色をつけるような絵」というイメージを持っている方が多いようです。実際、「旅行とかでさらさらとスケッチできるようになりたい」といって教室に入会される方も多くいます。多分、日本には淡彩画というイメージが水彩画のイメージとして定着しているのではないでしょうか?しかし、そう簡単にはさらさらとは描けなくて、形が取れなくて鉛筆の線がきたなくなったり、消しゴムで修正したりして苦労し、色を塗ればどろどろした感じになってしまうことが多いようです。
そしてはじめて理想と現実のギャップに気づくのです。でも僕はどろどろになっても粘って描いた方が良い絵になることがあると思います。淡く要領よく色が塗れない人はしっかり色を作って水もたっぷり使って思い切り描いた方が良くなると思います。水彩画には淡彩だけでは無くしっかり濃く描かれたものも多くあるのです。
サラサラとサッサーの達人になれなくてもゴシゴシ、ドロドロの勇者でも良いのですよ。