アトリエ蒼通信48 2009年2月12日(木) |
こうして雨が降ったり、雪が降ったり、風がふいたりして本格的に春になっていくのです。
でも、温暖化のせいか、ここ数年は冬が暖かいし雪もあまり降りません。
雪が降ると教室に行けないので大枚はたいて冬用のタイヤを買ったのに全く活躍の場がありません。寒かったり暖かかったりで体調をこわさないように気をつけてください。
また、今の時期はモチーフにも困ります。
春の花には少し早いし、野菜も大根や白菜やほうれん草など少し地味です。
そんな訳で昨日から「熱帯フェア〜」です。
東南アジアのリゾートのイメージです。行ったことはないですが。
昨日ジョイフル本田の花屋さんで買った熱帯観葉植物の葉や蘭に、バナナやレモンやライムやアボガドなどを組み合わせました。本来なら、マンゴーやらパパイヤも参加させたかったのですが、予算の都合で断念。かわりにパイナップルに参加していただきました。


水彩の作品です。熱帯の色は少し濃くて鮮やかな色が似合いますね。色が淡くなる人は絵具を沢山使いましょう。パレットも大きめの物を使って絵具も多めに出しておくとしだいに色が濃くなります。筆も水で洗った後布などで少し水気を拭き取ると濃い色合いに描くことができます。

パイナップルの鉛筆デッサンです。模様や葉っぱが沢山あってどこを描いているのかわからなくなるちょっと面倒なモチーフですが、コツコツよく見て描いています。家でもう少し描いてぜひ完成させてください。
午後の教室は油絵を描いている方が4人。それぞれ個性もモチーフも違って描き方もいろいろです。描き進めていくと自分では納得できない絵になってくることがよくあります。でも、ここまで何時間もかけて描いてきたのでこのまま完成したい。もうすぐゴール。でも、何か違う。と思ったら、勇気をだして絵をもう一度壊してみましょう。正しいと思っていた道が、実は少し間違っていたと思うことはよくあります。いつ、どこで間違ったかはわからないのだけど、自分のちょっとしたこだわりやら、人の意見や、人の絵を見て考えたことなどによって本来の自分の道を間違ってしまうことはよくあります。絵を壊すというのは、少し後戻りしてもう一度よく考えてみることです。
少し後戻りすると今まで見失っていた新しい道を見つけることができます。人生は後戻りできないけど、絵は少し後戻りできます。ほんとに気に入らなかったら、1から出直すつまり新しいキャンバスに描き直したっていいのです。戻ってみればきっと見失った物を見つけることができるとおもいますよ。