エアーブラシ通信20 2009年1月10日（土）

今年初のジョイフル−２瑞穂店のエアーブラシ・イラストレーションの講師です。
昨日は東京でも初雪が降って、今日も北風の冷たい一日でしたが、皆さん元気に集まってくれました。午前のクラスは今までの課題がほぼ完成してきたので掲載します。途中経過で何度か掲載してきたカジキの絵です。

今日は水しぶきと海を描いて完成です。水しぶきは硬い筆やブラシに白の絵具をつけて指ではじきます。勢いあまってはじきすぎると画面中に飛び散りますので慎重に。水の形をよく観察して筆やブラシで描いていきます。動きのある良い作品に仕上がりました。



こちらも同じモチーフの作品。漁師のおじさんや釣り糸などもしっかり描いています。
水しぶきを描くこの技法は少し勇気がいります。折角描いた作品の上に絵具を飛ばすのですから。飛ばす方向や強さを少し練習すると安心です。
カジキの表現はすごく繊細できれいですし青空も気持ちよいですね。


この絵は生徒さんが着てきたT-シャツのイラストを元に描いています。Tシャツの絵は主に線描きですがエアーブラシで空や海や水しぶきなどリアルな表現に変えました。
イラストや絵を描くには元になるイメージの資料が必要です。今はインターネットでいろいろな画像を手にいれることができますが、ネットの画像はどうしても解像度が低くプリントするとわかりづらいので、自分なりに興味のあるテーマの資料を集めましょう。どんな物を集めると良いかというと、まず、写真集。画像が大きいしわかりやすいです。ただ、高価なものが多いので古本屋などを利用するのも良いでしょう。好きな画家の画集も良いでしょう。図書館では高価な本もただで借りれるので便利です。また、雑誌や新聞などの広告や特集の写真も使えます。カレンダーやポスターも画面が大きいので気に入ったものがあればとっておきましょう。もちろんインターネットで探すのも便利です。でもほんとは自分で撮影した写真の資料が一番。写真もどんどん撮りましょう。今はデジタルカメラが便利なので気軽に撮って保存しておきましょう。エアーブラシで絵を描く時はまず、資料を探します。良い資料があつまればそれをどう組み合わせて画面に構成するかは作者のセンスと腕のみせどころ。自分の中にいろいろな引き出しがあれば想像力も広がってきます。今は写真をトレースしたりして描いていますが、そのうち自分の写真やオリジナルイメージで描いていきたいですね。