パレット通信12 2009年1月7日(水) |
今日は画材の話。パステル画を描いている方がパステルは粉が落ちて家族からいやがられるので、これからアクリルで描こうと思っているという話をされました。確かに、自宅で絵を描くのはちょっとした問題が生じやすいのです。「油絵を描くと家中が油絵のにおいがするので家族がいやがる」と言う方もいます。最近は水でも油でも描ける絵具がでてきたり、臭いのしない筆洗油が売っていたりします。パステルもハードからあまり粉が落ちない色鉛筆状のものやオイルパステルなどもあります。水彩も透明水彩だけでなく不透明のグァッシュなどもあり、アクリルも普通のアクリルからアクリルグァッシュという不透明のものもあります。20年位前とくらべると相当幅広く、便利になってきたと思います。
問題はどの画材を選ぶかです。
上の様な理由で画材を選ぶ場合もありますし、たまたま、人から勧められた画材がぴったり合っていた人もいます。水彩をやっていたけどあまり上達しないので油絵をはじめたらすごく良くなったと言う人もいます。僕も昔はアクリルで描いていたのですが、どうもしっくり来なくてまた油絵に戻りました。人にはそれぞれ自分の絵のタイプにあった画材があるはずです。その画材とうまく巡り会えると絵がぐんと良くなってきます。そのためには少し他の画材に浮気をしてみるのもよいのではないでしょうか?くれぐれも、画材だけのはなしです。もし、自分の絵が行き詰まったと感じた時や、自分には今の画材があってないのかも?と思う方は他の画材を試してみてください。画家には水彩も油絵もパステルも描く方が多くいます。絵の目的によって使い分けているのです。大作を描きたい方は油絵やアクリルが向いていますし、小品や習作なら水彩やパステルは気軽で使いやすいです。画材に関してわからないことは気軽にご相談ください。