2014年 12月 22日
赤瀬川原平の芸術原論展を見に行く。 |
今日は朝から電車で千葉までお出かけ。千葉市美術館で開催中の「赤瀬川原平の芸術原論展」を見る為だ。赤瀬川さんが亡くなったのを知ったのは、ちょうど11月、僕の甲府での展覧会の朝だった。朝食を食べに入ったファミレスの新聞で読んだ。それはおどろいた。もうすぐ大々的な回顧展が始まろうとする矢先だったのに。赤瀬川原平の名前は学生の頃から知っていたし、以前の前衛的な作品や偽札裁判なども雑誌などで読んで知っていたが、リアルタイムで知ったのは超芸術トマソンの写真だった。1984〜5年ころかな?白夜書房からでていた「写真時代」という雑誌に毎月掲載されていてそれがほんとに面白くて、僕もカメラを持って町歩きをするようになった。その後路上観察学会となるが、彼のまわりにはいつもゆかいな仲間みたいな少し変わった人たちがいっぱいいていっしょに活動して、それが仕事なのか、遊びなのか、芸術作品なのかそんなものはもうどうでも良いくらい楽しんで、それを彼が記録しユーモアを交え文章に残しまとめていく。わかりにくい現代美術や前衛アートを一般のひとにもわかるスタンスで面白く提示してゆくのが壮快だった。そんなことを彼は1960年代からずっとやっきたのだ。作品のスタイルは変わり、ジャンルも前衛アート、オブジェ、パフォーマンス、漫画、イラスト、小説、エッセイ、写真、絵画などと幅広いがやっていることはずっと一貫している。この展覧会は赤瀬川原平の全貌を見ることができるすばらしい展覧会だった。
僕がこんなじいさんになりたいと思っていたあこがれの人だったが、いやはや偉大すぎて足下にもおよばないと痛感させられた。
僕がこんなじいさんになりたいと思っていたあこがれの人だったが、いやはや偉大すぎて足下にもおよばないと痛感させられた。
by mitsuo_ishimoto
| 2014-12-22 21:53
| 美術館
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