アトリエ蒼通信215 2011年8月11日(木 ) |
お盆休み前のアトリエ蒼の教室。
絵のモチーフをならべる時、いろいろな物をたくさん並べると、描くのが大変だからもっと少なくしてくださいと言われることがよくあります。それで、どんどん減らしてシンプルにしていくと物は少なくなるかわりに、隙間は増えてきます。実はこの隙間を描くの以外と難しいのです。隙間は背景であったり、テーブルであったりするのです。背景は結局、壁です。つまり、それらも物なので、絵を描く以上、物を描くという呪縛からは解放されることはありません。置いてあるものを減らせば、テーブルや背景の面積は増えるだけなのです。 置いてある物以外、つまり背景やテーブルをどのように表現するかで絵は大きく変わってきます。背景が一番難しいというは、決まりきった色や形が無いからです。
決まった形のない無い空間をどのように捕らえるかで、その絵は大きく変わってきます。
今日の作品です。物が少なめの絵を選んでみました。