朝から新宿の損保ジャパン東郷青児美術館に今日が最終日の「没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて」という展覧会にいってきました。ゴッホやセザンヌなどの後印象派に感化された絵画から、次第に時代をさかのぼったかのような北方ルネッサンス的肖像画に魅せられていきます。そして少し不気味な麗子像に代表される日本的な表現に変わります。肖像画をとおして「写実」をつきつめようとする画家の変化が興味深い展覧会でした。38歳という若さで逝った画家ですが充実した画業だったのではないでしょうか。常設展のモネやセザンヌ、そしてバブルのときに当時の安田火災海上が58億円で購入したというゴッホの「ひまわり」も見ることができました。
損保ジャパン東郷青児美術館は新宿駅から徒歩5分です。